2017年04月

2017年04月01日

今回は緑のお医者様のお話ですよ 

緑のお医者様

欧米ではアーボリスト(Arborist)が注目されています

樹木専門の知識と高い木登りの技術を習得した
プロフェッショナルのことで、木の治療・維持管理
など仕事は多様に渡っています
俗称、ツリー・サージャン(樹木の外科医)とも 

そんなわけで今週、冬樹庭園が行った二つの
外科手術を紹介します


ケヤキ剪定1

クレーンの入れない場所の高いケヤキの強剪定を
行いました ぶるっ
分譲住宅街が出来たので、樹高をなるべく低くしたい
と思います
アーボリストといえば、ツリ―クライミング☆


ハーネス装着

ハーネスを装着して木に登ります
フランス製のクライミングハーネスで、日本で全部
揃えると一式10万円位 (´゚д゚`)
個人輸入すれば、レートによって半額くらい


ハーネス犬

ハーネスって、つまりこういうことです ( *´艸`)笑


ケヤキ剪定2

ケヤキ剪定3

普通のツリークライマーみたいに、ただ登れば
いいわけじゃありません
普通の林業・空師のように、伐採や枝打ちだけ
すればいいわけでもありません


ケヤキ剪定4

その木を枯らさない、その木にとって一番良い方法
を考える、豊富な知識が求められるのです


ケヤキ剪定7

巨木としての威風はそのままに、小さくすることが
できました 

こうすれば住宅街に暮らす人々と、いつまでも共存
して行くことができるでしょう


      


次に施術したツリー・サージャン=外科手術は。。。
こちらがカルテです 


カルテ

見事な株立ちのハウチワカエデでしたが、テッポウムシ
に食害された挙句、雪で主幹が折れてしまいました

野山の木なら、それも自然の摂理と云えるでしょうが
邸宅のシンボルツリーとなると話は別で、専門家として
の腕の見せどころとなるわけです


原木

まずは、組み合わせできる対象木を徹底的に探し回ります
いわば「ドナー探し」
これが重要で、見つかるまで月日を要します


アイテム

そしていよいよ手術開始です
新緑が萌える季節になる直前、ぎりぎり間に合いました


折れ枝

こちらが、作業前 (´・ω・`)


断根2

断根するのも、切っていい根といけない根を見分ける
目、やっぱり知識と経験が必要です
いわゆる頸動脈のような主根を「やってしまう」と枯れて
しまうこともあるのです


樹医2

こちらが新しい家族になります(案外大きいでしょ♪)
合体させる側の根をほぐして、力技で株を密着させます

このシーンは面会謝絶


株立ち2

どうです☆
どれが新しい幹だかまったく、わからなくないですか? (●´ω`●)


ハウチワカエデ2

ね💛、素晴らしいプロポーションを取り戻したいのは
人間だって庭木だって一緒ですよ 

庭木が愛されていくための健康維持管理
緑のお医者様の使命なのです☆




広めたい2

次世代に広めて行きたいですね 
 



冬樹社長fuyukitabata at 00:00│コメント(8)トラックバック(0)