2016年01月

2016年01月05日

舞台芸術を愛してやまない、相模湖交流センターの
秋山道夫館長から、能楽公演のご案内を頂きました

相模湖羽衣伝説

1月31日(日)14:00開演  能楽師は観世流・中所 宜夫 氏


知る人ぞ知る、元 観世流宗家お抱え庭師であった冬樹社長
としては、これは観たい (´゚д゚`)

しかも、羽衣(はごろも)!!

天女の羽衣伝説は日本全国各地にありますが、能の舞台に
なっているのは、世界遺産に指定された美保の松原

数年前、冬樹社長は静岡に半年ほど滞在したおりの懐かしい
場所でもあります


美保の松原

☆天女伝説とは、こんなお話です   

三保に白龍(はくりょう)という名の漁師がいました。
今朝も三保の松原で釣をしておりました。
見慣れた浜の景色ですが陽の光はまぶしく、
白い砂はキラキラと宝石のように輝き、
海原に浮かぶ春の富士はとりわけ美しく見えました。

すると、神々しいまでに美しい女の人が沐浴(水浴び)をしていて、
近くの松の木には、見たこともないようなきれいな虹色の衣が
かかっているではありませんか。

天女に一目惚れした白龍が、思わず衣を持って行こうとすると
(犯罪じゃんっ)(´゚д゚`) 
「それは私の羽衣です、返してください。」
慌てた天女が、海よりも澄んだ瞳で恥らうように懇願しました
「いやだ」
(おいっ)(´゚д゚`) 
「羽衣がなくては天界に帰ることができません。どうぞお返しくださいませ。」

白龍は、鈴を鳴らすような美しい声にうっとり聞き惚れていましたが
「わかった。じゃあ返すかわりに天女の舞を舞ってみろ。」
(変質者かよっ)(´゚д゚`) 
天女は喜んで承知しましたが
「羽衣がないと舞が舞えません。まず羽衣を返して下さい。」と言うのです。
(そうだよ裸で踊らす気かよっ)(´゚д゚`)

白龍はふと思いました。
「羽衣を返せば舞を舞わずに帰ってしまうのではないか。」
(やっぱり裸で踊らす気かよっ)(´゚д゚`)
すると天女はきっぱりと答えました。
「疑いや偽りは人間の世界のことで、天上の世界にはございません。」
この言葉に白龍は自分がすっかり恥ずかしくなりました。

天女の羽衣

羽衣を身にまとうと、天女は優雅に袂を翻し、舞いを舞いはじめました。
どこからともなく、たえなる雅楽が聞こえ、よい香りが立ちこめます。

海はゆっくりと波を砂浜に打ち寄せ、陽の光はやわらかく輝き、
まるで金粉をちらしているよう。そしてそのまばゆいばかりの天女は、
まとった羽衣をそよ風に乗せ、みやびやかに舞っています。
白龍はあっけにとられて目の前にくりひろげられる、この世ならぬ
美しい光景を、身じろぎもせずじっと見つめていました。

やがて天女はふわりふわりと天へと上り
だんだん高くなったかと思うとみるみる内に愛鷹山から
富士の高嶺に、霞にまぎれて消えていきました。

天女の舞



う~ん、これはまさしくアレですよ☆
ヒエロフィリア(Hierophilia)というやつ ( *´艸`)

単純なお話のようで、実は奥深い仏教的な悟りの真理
を暗に教示した寓話ですよね、きっと

語り出すとキリがないので、またの機会に詳しく意見を
述べたいと思いますが、人間にとって最も大事な成長は
神(ここでは天女)の摂理に一致したとき、初めて達成される
ようになっているという、
一種のスピリチュアリズム(霊的な進化?成長とでも?)かな~

逆説的なのが、快楽に溺れて老人になった浦島太郎伝説
だと、冬樹社長は思うのです

ん、お話ついて来れてます?


羽衣の松

美保には、羽衣の松というのがありますが、もう三代目
なのです


エレーヌジュグラリス

日本文化である能楽に傾倒し、フランスの舞台で好評を
とった舞踏家・エレーヌ ジュグラリスの記念碑も美保の松原
にありますよ
日本伝統文化の素晴らしさは近年、海外の芸術家たちによって
見出されて来ているといっても、過言ではないでしょう

そして今、最も海外から注目されている日本文化といえば
やっぱりアニメですかね

少し前のスペシャル番組でやってました
サザエさん天女伝説

サザエさん天女伝説

これ、見たかったな~
どなたか見た方、おられますか?  















冬樹社長fuyukitabata at 17:56│コメント(8)トラックバック(0)

2016年01月04日

  あけましておめでとうございます

鏡餅

    皆様には 輝かしい新春をお迎えのことと
    心からお慶び申し上げます




いやあ~普段日頃はね、粗食主義で通っている冬樹社長ですが
暮から正月にかけては、暴飲暴食ばぁっ~かしてると深く反省 


おせち料理


いい加減、グ~タラな休息的生活から脱出しなければ、と思いつつ
今日は新年会に、いそいそと出かけて来ました


のべ段

都内のさる料亭、、まるで小京都の趣。。


離れ個室

手入れの行き届いた美しい庭園の中に、離れの座敷が
静かに溶け込んでいます


正月料理

心づくしの正月懐石料理
縁起物のクワイ(芽が出る)や長寿のエビ、黒豆(まめに励む)
など前菜は、おめで鯛(!)小鉢料理の数々
願い事を心に思いながら蓋を取るのだそう ( *´艸`)


山女2

山女魚(ヤマメ)の焼肴
漆器の受け皿に、ぼんぼり照明の傘が映って綺麗~

川魚の背中を向けるあたり、さすがに名の知れた料亭
「海腹川背」という、魯山人の言葉がありました


笹香り

笹の葉に乗せて焼いているので、香ばしく薫ります
良い料理は、目で楽しませ、香りで楽しませってことですね


和牛

本料理お進め(強肴)は、朴葉和牛焼です

朴(ほう)の葉っぱは、庭園家にはお馴染み
デカい葉っぱだと2尺(60㎝)は超えてきますが、意外と
白くて可憐な花が咲くのです

朴の木の花

朴葉の上で味噌に薬味を絡めて焼く、朴葉焼きは
飛騨高山の郷土料理なのだそうです


料亭1

新年早々、日本の食の文化とおもてなしの心を堪能しました

さて、見事な日本庭園に囲まれた、こちらの料亭、
どこだかお分かりになられる方、いらっしゃいますか? ( *´艸`)


おもてなし


  本年が皆様にとりまして 希望に満ちた幸多い年に
  なりますように












冬樹社長fuyukitabata at 15:24│コメント(5)トラックバック(0)