2012年01月

2012年01月27日

今日は横浜でガーデンのセミナーがありました。

中華街

その後は造園家のお歴々と中華街で円卓を囲みました。
春節でチャイナタウンは、いつもより華やいでいます。
歌あり舞踊あり。お祭り気分がいっぱいでした。

春節

今年は23日から始まる数日間が春節にあたります。
毎年日にちが変わるんですね。
旧暦の正月は、通常雨水(2月19日)の直前の朔日(新月)
にあたり、1月22日頃から2月19日頃を移動します。
ちなみに来年は2月10日が春節。
旧暦は天体の運行を元にしているわけです。
なかなか奥深いですな・・

さて、高台に立地する邸宅の庭づくり。
木曽石の石畳が進行中。
ひたすらコツコツと取り組んでいます。

木曽石石畳

ごろっとした石の平らな面を見つけて上にして
組み合わせながら、据えていくんです。
薄く加工した石貼りと違って、自然石の厚みと
存在感がハンパじゃありません。
手間ヒマがかかるのも半端じゃありませんが、
石畳は最近、とみに御好評をいただいております。
 
 道をきわめようなどと力む必要はない。
 日々、目の前のことに集中して、ひたすら取り組む。
 その心こそ道であり、悟りもそこにある。

平常心是道(びょうじょうしんこれどう)。 
禅の教えだそうです。 
なかなか奥深いですな・・


冬樹社長fuyukitabata at 23:43│コメント(3)トラックバック(0)

2012年01月21日

冬型の気圧配置と本州の南沿岸を低気圧が通過した影響で
二十日、東京都心と横浜で初雪になりました。

雪かえる

雪のため庭づくりはおやすみです。
昔は二十日正月(はつかしょうがつ)といって、全国的に
この日は正月の祝い納めとして、仕事を休んで物忌みを
する風習があったんですよね。

京都では正月に用いた鰤(ぶり)の骨や頭まで食い尽くす
日ということで、骨正月とか頭正月と云われていました。


さて、Botaブログでも紹介したとおり、
いよいよ冬樹庭園のテーマガーデンの造設運営にむけて
始動しました。

自然豊かな地元藤野ならではの景観を生かし、ユニークな
発想で提案するローズガーデンやキッチンガーデンなどなど、
テーマを持ったオープン庭園を展開していく予定です。

彩の景色

神奈川県立藤野芸術の家の入口、ふじのアートヴィレッジを
運営する「野山の食堂」と、ブルーベリー農園「ぶるべの樹」に
隣接する、景色の素晴らしい恵まれた場所に決まりました。

庭好きの人々が気軽に訪れることのできるモデルガーデンとして、
またアクティビティの高い観光ルートとしても楽しんで貰えるように
なればと思っています。

彩りの庭

TOUJUガーデン ~彩りの庭~ (仮称) 構想は、
今後、ガーデンの名称やプロットを練りながら、春のオープン
を目指して進んで行きます。

念願だったテーマガーデン。
多くの人に後押しされながら、ようやく夢の実現に向かって
歩み始めました。

横田克己著の「フランスの庭・奇想のパラダイス」に、こんな
フレーズがありました。

  ~庭は楽園、庭はビジョン。
    庭はそれを築いた人の天国の風景~



冬樹社長fuyukitabata at 13:25│コメント(3)トラックバック(0)

2012年01月19日

国境の長いトンネルを抜けると、そこは雪国であった。

雪道

有名な川端康成の「雪国」ですね。

庭石の買い付けで、早朝から産地へ向かったものの
中央自動車道の大月ー勝沼間が事故通行止めで、
甲州街道へ迂回するはめに。
しかも深夜の降雪で、街道はうっすら雪道に・・・

若い頃、雪山ドライブで、トリプルアクセル(三回転半スピン)
を決めて以来、トラウマになっている社長。

雪道は大の苦手なのでした。

トラウマ

◎▼☆$@X~
(完全にビビッています)

それにしても、車十数台がからむ玉突き衝突で上下線が
十数時間にわたって閉鎖しました。
こうなると、上も下も大渋滞です。
大月出口から国道に降りる僅か2kmの道を抜けるのに
なんと2時間もかかってしまったほどです。

安全運転と車間距離をきちんと守っていれば、必ず
重大事故は防げるもの。
しかし最近の高速ドライバーのマナーの悪さときたら・・

ホントお願いしますよ。


パース

今週から着工する庭工事。
高台に立地する邸宅なので、材料は一つ一つ階段で
荷揚げしなければなりません。
体力勝負です。
産地で直接見立ててきた石材の、重さや厚みを噛み締め
ながら個々、手で抱えて運んでみると、思い入れもひとしおに
なるわけですよ。


レンガ台

一方、こちら新年初乗りの庭づくりは、シンプルなレンガ台に
載せたコンテナオブジェも完成し、いよいよ竣工です。
名づけてドラゴンガーデン。

ドラゴン庭園

いつも庭工事が終わると、手塩にかけた娘を嫁がせる
親の気持ちのようで、一抹の寂しさも感じるものなんですよ。


冬樹社長fuyukitabata at 23:28│コメント(4)トラックバック(0)

2012年01月15日

普段、頭に被っているのが日本手拭。
あれこれ50本は持っていますか。

gaikotu

今、結構気に入っている図柄。
骸骨シリーズ。
どんなにエライ人だって、一皮剥けば皆同じ骸骨
なんだとか。

IMGP0494fuyuki2

三年前のガーデンショーで、冬樹会メンバーで揃えた
骸骨ビトン。

被り方にも、道中被り、姉さん被りをはじめ、捻り鉢巻、
頬被りまで数々ありますが、庭師の被り方といえば、
すっぽりと頭を被い後ろで結ぶ、喧嘩被りや米屋被り
と云われる被り方が中心です。

屏風のぞき

ご存知、時代小説 「しゃばけ」に登場する付喪神(つくもがみ)の、
「屏風のぞき」の手拭。
派手な石畳紋の着物を着ている妖(あやかし)ですね。
作者の畠中 恵氏にファンレターを送って頂戴したもの。
絵師は柴田ゆう氏。
社長の髷もの(時代小説)嗜好は知る人ぞ知るです。



ゴロタ石積2

さて、初仕事はコトコトと石を積んでいます。
もちろん手拭を被ってますよ。

旧知の仲間に言われました。
「10年前に比べると社長の石組は、良い意味で
力が抜けてきたなあ」と。
まあ、歳ですからね・・・

創庭家の安諸定男氏の言葉に、こういうのがあります。
「きっちりしていて隙がないのは、人も庭もつまらない」

マダムミホ

借景

庭の奥の植え込みスペースを、石積で長く囲うことで、
裏の大学キャンパスの雑木林、さらに隣家の庭木までも
借景として、庭の一部のように取り込んで広がりを見せる
フレーム効果。

冬樹庭園ガーデンデザイナー・マダムミホの真骨頂です。


冬樹社長fuyukitabata at 00:44│コメント(3)トラックバック(0)

2012年01月09日

冬樹庭園の山梨県上野原市の社有地に植わっている
幻の芳香、ヒメサザンカ(ツバキ属)。

ヒメサザンカ

蕾がふくらみ始めて来ましたが、寒冷地なので開花は
4月以降です。
花粉のフェニルアセトアルデヒト(ヒヤシンス様香気)と、
2-フェニルエタノール(バラ様香気)の2発散成分が、
侘助(わびすけ)等の種子親との交配によって、芳香性
ツバキへの品種改良を可能にしています。
趣味家にとっては、是非手に入れたいヒメサザンカ
なのであります。


趣味といえば、またまた出ました、蔵出しの南部鉄瓶。

南部鉄蔵出し

明治6年創業、南部盛岡三厳堂製です。
赤さびがだいぶ出てますな。

毎日使っていると、白い湯あかに覆われて、錆びの
心配がなくなって、程良い鉄分が含まれたお湯を服用
出来るんです。
でも、暫く使わない時は、新聞紙に包んで保管しないと
錆びだらけになってしまうそうなんです。

これより、南部鉄瓶のサビ落としを敢行します!

釜戸

赤さびを取るにはお茶ガラをダシ取り用のパックに詰めて
コンロで何度も煮詰めます。
鉄瓶は釜焼きと呼ばれる製造工程で、内部に酸化被膜を
施しているので、なかをこすっては駄目だとか。
お茶に含まれるタンニンが、錆びを化学反応で退治して
くれるみたいですよ。

お茶パック

コレでも良いかのティーバック。
さらに鉄瓶の外はお茶の出がらしを包んだ布で拭いて
仕上げは椿油を薄く塗ってみました。

日本が誇る伝統工芸、南部鉄瓶。
鉄瓶から溶出するのは、体に吸収されやすい二価鉄で
あるため、鉄瓶は鉄分の補給源として現在、広く注目
されています。
また、南部鉄は次世代まで引き継ぐことのできる比類なき
耐久性と堅牢性を誇っています。

南部鉄完成

どうです。
煮詰めることを繰り返すこと、丸二日。
新品のような輝きを取り戻して、生き返りました。
天然成分の力はスゴイですなあ。


お茶もさることながら、ここでもツバキが活躍するとは。
「侘び」にも「サビ」にも合うってところですか・・・


冬樹社長fuyukitabata at 22:34│コメント(2)トラックバック(0)